鯨 統一郎の描くミス研「あすなろの詩」「ミステリアス学園」
前回に引き続き、私が「ミス研」に憧れるきっかけとなった本を御紹介します。
歴史を題材にした異色ミステリーともいえる作品の数々は、
ミステリーファンには好みの分かれる所だとは思いますが・・・
ちょっと声を大にして言ってみます。
鯨 統一郎の描く、「ミステリー研究会」がイイ!
んです。
私が大好きなのが大学サークルが舞台のこの2冊。
著者: 鯨 統一郎
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甲斐文太郎は星城大学入学後、文学青年・玉岡と共に文芸クラブ「星城文学」を立ち上げる。二人の目的は、以前大学内で発行された同人誌「あすなろの詩」を復刊すること。
しかし、凄惨な事件に巻き込まれることに…。
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著者: 鯨 統一郎
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「本格ミステリって、なんですか?」
ミステリアス学園ミステリ研究会、「略してミスミス研」。
ミステリは松本清張の『砂の器』しか読んだことがない新入部員の湾田乱人が巻き込まれる、怪事件の数々。
仲間からのミステリ講義で知識を得た湾田が辿り着く、前代未聞の結末とは!?
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前回御紹介した「パズルゲーム☆はいすくーる 」 は、
高校内で起こった事件の解決が主な活動となる「ミス研」でしたが
こちらは喧々諤々、論議の飛び交う、大学サークルの「ミステリー研究会」。
(「あすなろの詩」は正しくはミス研ではなく「文芸部」ですが)
「あすなろの詩」では主人公が「ドグラ・マグラ」を読んでいると
サークル発足に誘われる、というシチュエーション。
イイです。そんなことになってみたいです。誘われたいです。
「ミステリアス学園」では、なんと
ミス研内で「ミス研内で本格ミステリを駆逐しよう」という運動が起こります。
本格派VSアンチ本格派で、
実在の作家名・作品名が挙げられて交わされる「本格ミステリの定義」の議論。
イイです。参加したいです。戦いたいです。
その他にも、サークル内での恋や友情。
甘くてほろ苦い青春模様が魅力のこの二作。
ミステリーとしてではなく、是非「ミステリー研究会もの」として是非読んで頂きたい!
そして「ミステリー研究会っていいなー」と思ったら
是非「ネトミス」に入会して頂きたいですw