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本格ミステリ大賞発表記念座談会、予約しました

第8回本格ミステリ大賞発表記念座談会、参加予定です~。

参加される方、見かけたら声掛けて下さいませ!

「完全恋愛」 牧薩次

久々に「ミステリを読んだ~!!」という充実感を味わいました、牧薩次さんの「完全恋愛」。

某作家さんの別名義作品で、某作家さんのデビュー作を読んでいればすぐに誰かわかる…という趣向であったのですが、私がその作品を読んだのは確か中学生位の時!そら覚えてねーわーっつう話ですが、ちゃんと考えれば一発でしたね…

完全恋愛/牧 薩次
¥1,890
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他者にその存在さえ知られない罪を完全犯罪と呼ぶ。では、他者にその存在さえ知られない恋は完全恋愛と呼ばれるべきか?
推理作家協会賞受賞の「トリックの名手」T・Mがあえて別名義で書き下した究極の恋愛小説+本格ミステリ1000枚。
舞台は第二次大戦の末期、昭和20年。福島の温泉地で幕が開く。主人公は東京から疎開してきた中学二年の少年・本庄究(のちに日本を代表する画家となる)。この村で第一の殺人が起こる(被害者は駐留軍のアメリカ兵)。凶器が消えるという不可能犯罪。
そして第二章は、昭和43年。福島の山村にあるはずのナイフが時空を超えて沖縄・西表島にいる女性の胸に突き刺さる、という大トリックが現実となる。
そして第三章。ここでは東京にいるはずの犯人が同時に福島にも出現する、という究極のアリバイ工作。
平成19年、最後に名探偵が登場する。
全ての謎を結ぶのは究が生涯愛し続けた「小仏朋音」という女性だった。

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戦時中の日本に生まれ、たった一人の少女を想い続けながら、戦後~バブル崩壊以降の昭和を生きた画家の一代記ミステリ。


某作家さんの別名義作品なのですが、ベテランというより大御所の域に達している方だけあって、厚みのある人間描写と美しい文章は見事としか言いようが無く、「おぉ!男性版一人赤朽葉家か?!」(テーマは全然違いますがなんとなく)と、すっかり引き込まれてしまいました。


そんな物語的面白さに加え、惜しみなく散りばめられた3つの謎がこれまたダイナミックで魅力的。

一つの事件だけで一本の作品に出来てしまいそうな、凶器消失もの・遠隔殺人もの・アリバイものの不可能犯罪のトリックが「完全恋愛」というテーマに奉仕している豪華さといったらありません。


謎の大きさに期待を膨らませ過ぎた為、ちょこちょこ唐突さや強引さを感じさせる解決に肩透かしを食らったような部分もありましたが、気が付けば去年の夏からミステリの感想を書いていない私がblogを更新する気になった…と言えばこの作品の凄さが伝わるかと思います。(って、酷い感想ですいません)

「新・本格推理」にネトミス 優騎洸さんの作品が掲載されています!

発売から随分とお知らせが遅れてしまいましたが、「新・本格推理」に、ネトミスの星!優騎洸さんの作品「論理の犠牲者」が掲載されています!!

ネトミス活動が滞りっぱなしの今日この頃、一人めざましい活躍を遂げている優騎さん…はっきり言って要チェックです!

そして腹黒いわたくしは、そんな優騎さんに既に秋の文学フリマで発売予定の会誌「ユルミス第2号」への執筆を依頼済み!とっけん!特権~!

…話は逸れましたが、「新・本格推理」、今回のことで初めて購入したのですが物凄くレベルが高いですね!
プロを目指す人達は、こういう場で切磋琢磨しているのか…と感嘆。

変な短編集よりずっと密度の高い本格ミステリが楽しめました。

目指すところは違いますが、せっかくメンバーの優騎さんが活躍しているのだから、ネトミスも負けずに色々やっていきたいなぁ、と思いました!


とにかく、「新・本格推理」必読です!!


新・本格推理 8 (8) (光文社文庫 に 18-5 文庫の雑誌)/堀 燐太郎


¥1,050
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「月刊PLAYBOY1月号『日本のミステリーベスト100』制覇リスト

  1. 「山田風太郎明治小説全集7明治断頭台」 山田風太郎
  2. 「火車」宮部みゆき
  3. 「広瀬正小説全集1マイナス・ゼロ」広瀬正
  4. 「天藤真推理小説全集6殺しへの招待」天藤真
  5. 「なめくじに聞いてみろ」都筑道夫
  6. 「亜愛一郎の狼狽」泡坂妻夫
  7. 「ボッコちゃん」星新一
  8. 「背いて故郷」志水辰夫
  9. 「占星術殺人事件」島田荘司
  10. 「黄土の奔流」生島治郎
  11. 「奪取」(上・下)真保裕一
  12. 「産霊山秘録」半村良
  13. 「虚無への供物」中井英夫
  14. 「横溝正史自選集2獄門島」横溝正史
  15. 「山猫の夏」船戸与一
  16. 「大いなる幻影/猟人日記」戸川昌子
  17. 「結城昌治作品集2ゴメスの名はゴメス/暗い落日」結城昌治
  18. 「タイム・リープあしたはきのう」(上・下)高畑京一郎
  19. 「そして扉が閉ざされた」岡嶋二人
  20. 「半七捕物帳(一)」岡本綺堂
  21. 「檻」北方健三
  22. 「ななつのこ」加納朋子

文学フリマ落選

5月の文学フリマ抽選外れました~!


というか気が付けば1月からblog放置…

ネトミス活動も全く行っていないし、なんか考えないとですね。


バタバタし過ぎて、流水どーもツアー2回参加特典の申し込みも忘れる始末!


今年の目標に「時間をもっと上手に使う」も追加することにします。