カラクリリリカル -3ページ目

2008年の目標は…

前回、12月末に保存していた記事をupしたきりになっておりました。

遅ればせながら昨年は大変お世話になりました、今年も宜しくお願い申し上げます。


今年のお正月明けより、長かった無職生活を終え再び働き始めました~。

これが人生最後の転職になるかもしれないので、試用期間後も続けるかどうかは慎重に決めるつもりですが…


そんなこんなで1月上旬は早寝早起&通勤電車が満員杉なせいで、ほとんどネットも読書も出来なかったのですが、そんな私の今年の目標は「月刊PLAYBOY1月号『日本のミステリーベスト100』制覇」でございます。


年末に各種ミステリランキングをチェックしましたが、日本のミステリオールタイムベストを決めるというPLAYBOYのこの企画はダントツに面白かった!

定番系をはずして、選者の趣味や作品の意義で選ばれた100冊なので、このランキングが無かったら一生手を出さなそうな作品が沢山!

2008年はとりあえずこの100冊を読みたいな、と。

近々100冊リストにして既読のものをチェックしていきたいと思っています!

2007年度私家版この漫画がすごいベスト5

どうも「このまんががすごい」のランキングには釈然としないBが選ぶ

2007年度私家版この漫画がすごいベスト5です。(ちなみに去年はコチラ


一応「2007年に単行本が発売されている作品で、連載開始から時間の経ちすぎていないもの」を選びました。

今更「クレイモア」とか「オメガトライブキングダム」とか入れてもアレですし…



今年のダントツの1位はコチラ


沙村 広明
ブラッドハーレーの馬車 (Fx COMICS)

なんとなく「今年のベスト5はアレとコレだなぁ…」とか脳内会議も終了した年末も年末に、彗星の如く現れたダークホース。(別に馬車だからとかじゃありませんよ!)

と、いうか今amazonのレビューを読んだら物凄く不評なのに驚きました…

あとがきに引いたって洒落が通じなさ過ぎではないのか…。

確かに少女への死に至る迄の性的虐待という残虐なシーンもあるのですが、単行本一冊での群像劇として物凄く完成度が高いと思うのです。

純粋に面白いし、沙村さんの描くヴィクトリア朝時代(?)の絵も素晴らしい。残酷云々も、孤児院から歌劇団のスターになる少女・囚人の慰み物となって死んでゆく少女・囚人・少女を斡旋する貴族、果たして誰が本当に幸せだったのか?と考えると、その救いのなさが真実であって、悪趣味でもなんでもないように思うんだけどなぁ。


2位


福満 しげゆき
僕の小規模な生活 1 (1) (モーニングKC)

鬱系ギャグマンガ(?)の「僕の小規模な失敗」の続編。前作は面白いには面白いのだけれど、そのネガティブさや卑屈加減が酷すぎて時々「笑えねーw」と思っていたのですが、こちらはそのあたりが程好く一般受けするラインに落ち着いて、絵柄やコマ割りも洗練されており、モーニング編集者様の力量を感じずにはいられません。


3位


よしなが ふみ
フラワー・オブ・ライフ (1) (Wings comics)

BLの香りがする絵柄がどうも好みではなく、ずーっと手を出していなかったよしながふみさん。その偏見に関しては、モーニングでの連載「きのう何食べた?」を読んでから「大奥」に手を出して、この「フラワー・オブ・ライフ」を読み終えた時、土下座したい勢いで反省致しました。タイトルと内容の関係が実に好みで、最終巻に関してはこの一年で最も衝撃を受けた漫画です。1巻だけ読んでピンとこなくても、絶対4巻迄読んで欲しい!!傑作です。


4位


舞城 王太郎, 青山 景
ピコーン!

4月に絶賛した 、言わずと知れた舞城作品を漫画化したもの。やっぱり今読んでも、原作より好きだなぁ。

5位


迫 稔雄
嘘喰い 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)


「カイジ」「LIAR GAME」に続くロジカル系ギャンブル漫画になる事を期待してのランクイン。前記作品と異なるのが知VS暴という構図で物語が進むという点で、バキとかエアマスターも好きな人はかなり楽しめると思います。現時点(5巻)ではロジカルな面白さはあんまり無くて格闘系の面白さの方にどんどん傾いてる気がするので、どうなるのかなぁ…

「探偵綺譚 石黒正数短編集」 石黒正数

今年の初め 出会い、すっかりファンになってしまった「それでも町は廻っている 」の石黒正数さん短編集。

なんと帯の推薦文が押井守ですよ!!やったー!


石黒 正数
探偵綺譚~石黒正数短編集 (リュウコミックス)


夏頃に出た短編集「PRESENT FOR ME 」も良かったですが、「それ町」ファンとしては断然こちらの方が楽しめました。

まず表題作の「探偵綺譚」は「それ町」のβ版的作品で、歩鳥が探偵として大活躍(?)!

あとがきによると恩田陸さんに影響を受けた作品とのことですが、「それがどうしてこうなっちゃったの」感は凄いものがあります。 ほんとにもう、アホらしくて素晴らしい!


また、「ハードボイルドを定義する」という壮大なテーマの元に描かれた「気の抜けたビールで…」もミステリファンには堪らない(?)アホ面白いことに。

その他の作品も、SF(?)有り・青春モノ(?)有り・ホラー(?)有りと、寄せ集め感漂うカオスな短編集ですが、この「どの作品を語ろうとしても(?)がついてしまう」というあたりが一貫したテーマ(?)と言えるような、石黒正数さんの魅力(?)と言えるような…


「それ町」ファンの私は大変楽しませて頂きましたが、「それ町」を読まずにコチラを読むと面白さ激減な気もしますので、気になった方にはまず「それ町」からの御購入をオススメ致します!



石黒 正数
それでも町は廻っている 1 (1) (ヤングキングコミックス)

石黒 正数

それでも町は廻っている 2 (2) (ヤングキングコミックス)


石黒 正数

それでも町は廻っている 3 (3) (ヤングキングコミックス)


石黒 正数

PRESENT FOR ME石黒正数短編集 (ヤングキングコミックス)

24日綾辻さん辻村さん特別対談参加予定です

ミステリーカレッジでは涙を飲みましたが、無事東京に舞い戻ってきたので

24日に行われる、綾辻さんと辻村さんの対談は参加予定です。


話は変わりますが、田中芳樹さんの講談社ノベルス25周年栞、もし余分にお持ちの方がいらっしゃったら譲って下さい!お願いしますm(..)m


1ヶ月以上放置した挙句、最後の記事がヱヴァという意味不明のblogになっているので、これからまたミステリの感想とか書きたいです…

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序」見ました

公開前から「はやく見たい見たい」と騒ぎまくり、知り合いの方にチケット迄頂いていたにも係わらず、やっとというか今更というか…

流石に劇場ももうかなり空いていて、3連休だったにも係わらず席は半分も埋まっておりませんでした。


何分「序」、まだ四分の一の段階なのでストーリーに関する感想は言えないのですが、とりあえず「これはTVシリーズを見てなくても楽しめる」というのは嘘だなぁ、と。


いや、正確には「楽しめるには楽しめるかもしれないけれど、これを見て当時のファンのような熱狂的な気持ちにはならないだろうなぁ」でしょうか。


テレビシリーズ6話分を98分に纏めているのだから仕方の無い事ですが、展開があまりに駆け足でとにかく登場人物に深みが無い。


ゲンドウのシンジに対する非情ぶりが中途半端で、シンジが何故ああいう性格なのかわかり辛いし、その二人の関係がしっかり描かれていないと、シンジの扱いに悩むミサトも、綾波とゲンドウの不思議な関係も活きてこない気がします。

実際、TVシリーズではとても印象的だったゲンドウの綾波救出シーン(眼鏡のとこ)もそのせいで埋もれてしまってました。


そして一番残念なのは綾波の魅力が薄れてしまった事。「何を考えているのかわからない」というところが表現しきれておらず、ちょっと無表情な包帯少女という浅い印象になってしまったような。

声がTVシリーズより少し高くなっている(声優さんは変わっていないです)のも原因の一つかもしれませんが、新劇場版を見ただけでは綾波の謎めいた無機質な魅力は伝わらないでしょう。

…と、思いつくままダラダラ不満を書いてしまいましたが

TVシリーズも見て劇場版に始発で並んだ私にとっては、もう充分、物凄い楽しめましたw


色々な所で既に語られている、TVシリーズとの相違点は勿論、映像も3Dで格段に綺麗になっているし、ヤシマ作戦は細かいディティールが追加されて作戦の面白さが伝わり易くなり、ラミエルのトランスフォーマーばりの変形は(あ、映画「トランスフォーマー」も感想を書いていないですがアホらしくて面白かったです)笑っちゃう位だし。


あと大きな見所といえば、やはり綾波の乳首と最後の次回予告でしょうか。

ネタバレはしませんが次回予告だけを見にもう一回劇場に足を運びたい位濃いぃものでしたよ。

それと個人的に某シーンに雑誌「JIDAI」が物凄くさり気無く登場していたのもツボでしたw


上映後はまた無駄にテンションが上がって、グッズの大量購入をしようとして同行者に止められてしまったのですが、とりあえず綾波ブードゥー人形だけは買ってきてしまいました…これどうしよう…


あー早く続きが見たいなぁー。
破では加持さんと委員長とマヤが活躍してくれますように(^ω^)